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とりあえず●●やってみたら

相談中に、さしあたっての対応のみを助言してそれで終わりにするものです。

何か具体的な助言をしてくれる、という点ではこれまで述べてきた対応よりいいのかもしれません
実際にはさしたるビジョンもなく何かを「とりあえず」やらせておけ、という内容になっている可能性があり、注意が必要です。

こうしたことを口にしてしまう担当者は、察しが悪いこともあるかもしれません。相談者が欲しい回答や方針をくみ取ることのないまま、その担当者が知っている手続きを推奨した、という事例も聞きます。
ご自分が相談者として目指すものと食い違ったかたちで何かが推奨された場合、推奨されたことをすると自分が望む結論にどうたどり着くのか説明がない場合には、安易にその助言に従わない方がよいでしょう。別の労働相談でセカンドオピニオンをとることをおすすめします。

もう少しわかりやすい形で依頼を回避されていることもあります。「とりあえず自分で支払督促を申し立ててみたら?」「とりあえず自分で少額訴訟起こしてみたら?」という法律相談担当者もいます。本人訴訟を勧められるのはあなたがそれをできると思われているからではなく、相談担当者からみてそれを依頼として受けたくないからだ、という可能性があるわけです。

不当解雇事案で通常訴訟の提起を望んだ依頼人のために、なぜか労働審判を申し立ててしまった、という事例も聞きます。「とりあえず」労働審判やってみた、というわけではないと信じたいのですが、まず手軽な手続きでなんらか結論を出し、あとは依頼人をその結論に従わせてしまうよう運動する、といった受任方針をとっている可能性なしとしません。通常訴訟を戦い抜いて復職を望む依頼人に、労働審判でいくらかの解決金を取ることにしたからそれでもう手打ちにしろ、というのはどうかと思います。

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Last Updated : 2015-04-05  Copyright © 2014 Shintaro Suzuki Scrivener of Law. All Rights Reserved.