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お母さんから説明します

お客さん、お年はいくつです?と聞きたくなってしまいます。
当事者でない人は黙っててくれ、と言いたいこともあります。

男女問わず、労働相談にこられる際に親御さんが一緒にこられること自体は差し支えありません。むしろ、一緒に考えてもらうのもよいと思うのです。

この相談者、大人なのか?と思ってしまうのは相談の際に、当事者ではない親御さんばかりが説明してきて肝心の子供=年齢的には成人の相談者が黙っていることです。こうした相談では、親という別の人が説明することで本人が直接経験した事実が聴けなくなってしまいます。これは労働相談の効果が上がりにくくなることにつながります。

事実の聞き取りができないほかに、ご本人がそれをどう解決したいのかがわからない、というのも本人以外の人が精力的に介入してくる相談の悪い点です。当事者である子供(といっても成年者)は特に争う気がないのに、親のほうがしきりに問い合わせのメールを出してきて「何か手はないのか」「泣き寝入りするしかないのか」などと眉間にしわを寄せて迫ってこられても、直接の依頼人になる人は親ではなく子供のほうである以上、こちらも対応のしようがありません。

特に、本人訴訟を前提に相談にあたる筆者の事務所では、「本人が紛争解決に積極的に動いてくれなさそう」というのは致命的でして、こうした相談がご依頼につながることはほとんどありません。

積極的な介入ではなく、自分で紛争を解決しようとする本人をあたたかく見守るといいましょうか、時折相談にのったり励ましたりしながらそばにいてくれるご家族の方は、筆者から見ても大変ありがたい存在です。相談者の脇にいるのがそうしたありがたい方なのか邪魔な介入者なのかは、労働相談の際に注意深くみています。

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Last Updated : 2015-04-05  Copyright © 2014 Shintaro Suzuki Scrivener of Law. All Rights Reserved.